農家さんの心の叫び|活動レポート|じねんじょ庵 | 青葉台・武蔵小杉・あざみ野・大泉学園・市が尾・国立 蕎麦ダイニング

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『飲食店としてのまた一つ使命が増えた』

秋田に移動して夜は『農業生産法人株式会社そば研』の皆様と会食。
なんと東京ドーム87個分の面積で年間100トン以上を生産する研究熱心な蕎麦専門農家さんだ。
元々そば研究会という名で10年以上活動していて5年前に法人化した会社である。

「今までの蕎麦業界は根拠がないのに良いと言われる蕎麦を生産していたが、
今後は根拠を持って良い蕎麦を生産したい」
と熱い想いを聞かせて頂いた。
筑波大学の教授も秋田に来て共同研究もしていて本当に蕎麦に対する情熱が強い!

国が設立した農業研究所には米などに比べ
各地区の研究員の数が圧倒的に少なくしっかりした研究もされていないらしい。
だから東北の蕎麦を背負う意識で日々研究している。

また農家が抱える問題の解決にも熱心に取り組んでいる。

農家のほとんどは祖先から残してもらった土地を守る(維持する)ことで精一杯で、
土地の農業利用だけで利益を出し生活するのは非常に厳しいらしい。
専業農家は数%。
ほとんどが兼業農家のようだ。

蕎麦を生産する農家は、
個別所得補償制度が利用できる食材の中で蕎麦が
比較的に経費がかからず簡単に育つからというのが最も多い理由らしい。

だから多くの蕎麦農家が消費者ニーズより
等級検査をクリアし補助金を獲得するのが
一番のモチベーションになっていることを問題視している。

農家の生産意欲を高める為に、
まずは安定的なマーケット(辞める農家を減らすため)を確立することが一番だという。

また農家さん達がしっかりと良い蕎麦を生産できるようなサポートも行っていて農家さん達からの信頼も厚い。

他にもいろんな話を聞かせて頂いたが、
俺はこの熱い皆さんとの話し合いの中で今後の自分の使命をまた一つ見つけた。

消費者と直に接する飲食店の俺が蕎麦を楽しめるお客様を増やし、
蕎麦の需要を増やし、蕎麦農家の安定したビジネスの助けにならなくてはならないと感じた。

こんなに真剣に蕎麦に取り組んでいる人達を目の当たりにして俺の情熱にも油を注がれた気持ちになった!やったるぞ!!

じねんじょ庵